15Wクアッドコアの第8世代Intel® Core™ SoCを採用した低電力でコンパクトなCOM Expressモジュール
前世代のULTプロセッサに比べパフォーマンスが40%向上
2019年9月30日 – 組込みビルディングブロックおよびアプリケーションレディ・インテリジェントプラットフォームのリーディンググローバルプロバイダであるADLINK Technologyから、最新の第8世代Intel® Core™プロセッサ(開発コード名「Whiskey Lake-U」)を採用した新型コンパクトサイズCOM Expressタイプ6モジュールのcExpress-WLが発表されました。超低電力型のIntel® Core™ i7およびi5プロセッサが初めて4つのコアに対応するようになったことで、モジュール価格を大幅に引き上げることなく、前世代の2コア・プロセッサを採用した製品を40%近く上回るパフォーマンスを実現しました。
cExpress-WLは重要な新機能として、最大通信速度10 Gbit/sのUSB 3.1 Gen 2に対応するようになったことで、多数のUSBカメラからの未圧縮UHDビデオ・ストリームの送信で最適はパフォーマンスを発揮できます。また、USB 3.1 Gen 2に加え、高性能のIntel® UHDグラフィック、プロセッサのスケーラブルな選択、「Intel® Distribution of OpenVINO™」ツールキットにも対応しているので、拡大が進むAI、マシンビジョン、遠隔監視といったアプリケーション向けの柔軟性に優れたビルディングブロックとなっています。低電力消費で高性能というcExpress-WLの特徴を活用できる従来型アプリケーションには、医療用超音波、検査・計測、ファクトリオートメーション、産業用HMIなどが含まれます。
cExpress-WLは15WのTDPエンベロープにクワッドコアおよびデュアルコアの第8世代Intel® Core™プロセッサを採用し、最大64GBのデュアルチャンネルECC非対応DDR4メモリを搭載可能で、コンパクトなフォームファクタから妥協のないパフォーマンスを提供します。Intel®の第9世代LPグラフィックコアは、DisplayPort/HDMI/LVDS、eDP、およびVGAの組み合わせで最大3台のディスプレイに同時出力可能なので、最新および従来のすべてのアプリケーションで使用できます。モジュールにはシステム拡張に便利な最大8つのPCIeレーンも用意されています。
また、5Vから20Vまでの広範な電源入力に対応しているので、電源をバッテリやソーラーパワーに依存する屋外のシナリオを含む多数の標準的なアプリケーションで使用可能であるだけでなく、キャリアボードの電源設計要件も緩和できます。広範囲な電源に対応した設計により、キャリアボードの電源要件だけでなく、キャリアからの電源入力要件も緩和され、キャリアの電源回路設計の複雑さが解消されます。
ADLINKはEmbedded Linuxに加え、業界標準のYocto Project®(https://github.com/ADLINK/meta-adlink-x86-64bit)、Ubuntu LTS(64ビット)、CentOS(64ビット)、Windows® 10(64ビット)に対応しています。
モジュールでは、AMI Aptio V UEFI BIOSの標準装備、またはIntel® Slim Bootloader(https://github.com/ADLINK/slimboot)の搭載を選択できます。Slim BootloaderはIntel x86アーキテクチャ上で、シンプルで安全かつ最適に動作するよう開発されたオープンソースの起動用ファームウェアで、シンプルで高速かつ安全であるだけでなく、OEMやシステムインテグレータが拡張や設定を極めて容易に行えるよう特別に設計されています。
「Intel® Distribution of OpenVINO」ツールキットを使えば、ヒューマンビジョンをエミュレートしてコンピュータビジョンのアプリケーションをより迅速に作成するアプリケーションやソリューションを短期間で開発できます。同ツールキットは畳み込みニューラルネットワーク(CNN)をベースにしており、一般的なコンピュータビジョンライブラリのOpenCVとOpenVXを包含しています。「Intel® Distribution of OpenVINO」ツールキットの採用により、cExpress-WLのユーザーはコンピュータビジョンアプリケーションにおいて、統合GPUの機能およびCPUの電力効率機能を最大限に活用できるようになります。
詳細はこちら:cExpress-WL
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ADLINKについて
ADLINK Technologyはエッジコンピューティングのグローバルリーダーです。私たちの使命はお客様のビジネスパフォーマンスを最適化するための高度なテクノロジーの使用を推進することです。堅牢なボード、プラットフォーム、ユーザーインタフェースを提供し、リアルタイムデータ接続ソリューション、エッジAIを介したマシンラーニングなど、最先端の専業コンピューティングのアプリケーションを実現します。これらはオペレーションの卓越性や新規収益源をサポートする革新的なエンドツーエンドのIoTソリューションも可能になります。ADLINKは、製造、ネットワーキング、通信、ヘルスケア、インフォテイメント、小売、エネルギー、輸送、政府、防衛などのバーティカルマーケットをカバーする顧客にサービスを提供しています。
ADLINKは業界をリードする技術パートナーたちである「Intel® Internet of Things Solutions Alliance」のプレミアメンバーで、またNVIDIAの戦略的Embedded Partnerであり、またEclipse、ETSI、OCP、OMG、OpenFog、PICMG、ROS-I、およびSGeTなど、多数の標準化団体および相互運用性イニシアティブで積極的に活動しています。
ADLINKの製品は、世界中の流通ネットワークを通して、5大陸40カ国以上で販売されています。さらに、ISO-9001、ISO-14001、ISO-13485、TL9000認証を取得済みで、TAIEX台湾証券取引市場に正式上場(株式銘柄コード:6166)しています。
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