
ADLINK の新世代 x86 NEON-1040 は、4MP 60fps グローバルシャッターセンサと Intel® Atom™ クアッドコア 1.9 GHz プロセッサを搭載し、最小限のフットプリントで堅牢な IP67 レートの構造を実現します。クアッドコア CPU がコンピューティングパワーを強化し、FPGA コプロセッサと GPU が高度なイメージ処理を提供。いずれも従来のスマートカメラの性能をはるかに上回っています。優れたソフトウェアサポートと API の互換性により、オリジナルの x86 プラットフォームからの移行が簡単になりました。異なるプラットフォーム間のソフトウェアや開発言語の違いによる面倒を排除し、製品化までの時間を短縮します。
NEON-1040 は Intel® Atom™ を搭載した、新世代のパワフルな x86 スマートカメラです。クアッドコアプロセッサ E3845 1.9 GHz、4 MP 60 fps、グローバルシャッターセンサ、PWM 照明制御を備えています。NEON-1040 は、最小限のフットプリントで優れたコンピューティングパワーを実現する注目の製品です。堅牢な構造と IP67 レートのハウジング、M12 コネクタを備えているため、NEON-1040 は過酷な産業環境でも使用することができます。
ハイエンドなクアッドコアプロセッサと FPGA コプロセッサ、GPU、および最大 32GB のストレージが、イメージ処理、プログラム、アーカイブのために用意され、優れたイメージ処理機能を提供します。このため、高速、高解像度の産業用イメージングアプリケーションに最適です。
最適化 I/O には 1 つの追加スレーブ GigE ビジョンカメラ接続、4 つの絶縁入力、4 つの絶縁出力、内部および外部デバイスを最適化するための VGA 出力があります。さらに、GenTL サポート、イメージ収集のための Open CV および Open CL プログラミングなど、柔軟なソフトウェア開発サポートを備えているため、x86 プラットフォームからの移行が容易となり、デベロッパに大きなメリットとなります。
高性能でスピードとキャプチャの複雑性を強化
- ハイエンドクアッドコアプロセッサ - Intel® Atom™ プロセッサ E3845 1.91 GHz は、既存のスマートカメラの性能を大幅に引き上げました。ハイエンドプロセッサが従来のスマートカメラの 6 倍のコンピューティングパワーを提供します。
- 改善された検出感度 - 2 MP 120 fps 1 インチグローバルシャッターセンサは、ローリングシャッターセンサを改善し、raw イメージの鮮度を上げることで、検収の速度と制度を高めました。
- CPU、GPU、FPGA コプロセッサの調整 - NEON-1020 の FPGA はイメージの前処理を加速し、CPU の負荷を軽減します。このため、LUT(ルックアップテーブル)で行うような複雑な収集、ROI(関心領域)、シェーディング補正などに向いています。FPGA により、CPU リソースはアルゴリズムに集中し、検収タスクをさらに効果的に行うことができます。
最大限の統合が TCO を削減
- PWM 照明制御の内蔵 - NEON-1020 の内蔵型 PWM 照明制御モジュールがあることで、追加の照明制御が必要なくなるため、TCO(総所有コスト)を削減することができます。
オープンアーキテクチャと開発のしやすさが製品化の時間を短縮
実際の環境においては、マシンビジョン、モーションコントローラ、スマートカメラ、ラインスキャンカメラステーションなどには異なる開発言語やソフトウェアツールが必要とされます。ひとつの言語で開発を行うことができるプラットフォームは、既存のプラットフォームからの移行がスムーズなため、人材コストを抑え、製品化までの時間を短縮することができます。
- x86 アーキテクチャでのプログラミング - NEON-1020 は、ユーザーにとって親しみのある環境である x86 アーキテクチャに基づいたモーション/HMI/IO ソリューションです。従来の x86 プラットフォームからのシームレスな移行が可能です。
- 十分な他社製ソフトウェアサポート - NEON-1040 は STEMMER Common Vision Blox、MVTec HALCON、COGNEX VisionPro、Teledyne Dalsa Sherlock、Adaptive Vision Studio、Euresys Open eVision、その他多くのソフトウェアに対応しています。さらに、GeniCam、GenTL、Open CV と Open CL との互換性により、デバイスとの通信が簡易化され、他社製ソフトウェアによるカメラ制御やイメージデータ収集が可能になりました。
- 64 ビットコンピューティング - イメージ分析ソフトは大量のデータを処理する必要があるため、この分野におけるほとんどの主流ソフトウェア製品は 64 ビットに対応しています。このため、64 ビットのコンピューティング環境に対応可能なビジョンシステムを選ぶのが妥当です。
- コンパクトなフットプリント - 必要とするスペースが狭いため、既存のラインと統合しやすく、省スペースで簡易的な構成
- GigE ポートで柔軟性アップ - GigE ポート内蔵の NEON-1040 は、外部ハブを使って複数のカメラと接続ができます。また、既存の CODESYS ユーザーは EtherCAT を使って簡単かつ素早く、ほかのモーションコントローラに接続することができます。
- 外部デバイス接続のための多様な I/O - NEON-1040 は 4 つの絶縁入力、4 つの絶縁出力、USB 2.0 ポート、RS-232 ポートを備えており、モニタ、USB マウスやキーボードなどの接続に対応。スマートカメラで直接プログラムやアプリケーション開発を行うことができます。
- 丈夫な IP67 レートハウジング - 堅牢な構造と IP67 レートのハウジング、M12 コネクタを備えているため、NEON-1040 は湿気や汚染のある過酷な産業環境でも使用することができます。
スピーディな薬剤検収
薬剤の検収には、目視による欠陥、パッケージラベル、パターンマッチング、スキャンバーコードなどが含まれ、高速で動く折り畳みマシンや製品ラインで行われることが多くなります。このため、高解像度キャプチャと、大容量のイメージデータに対応できるパワフルな処理能力が必要です。高速で動く製品ラインに導入されたグローバルシャッターセンサは、クリアで安定したイメージを提供します。様々な検収方法に対応するため、薬剤業界でのアプリケーションには、柔軟性とプログラム性を備えたプラットフォームが必要となります。
ADLINK のソリューション
NEON-1020 は 2 MP 120 fps、1 インチのグローバルシャッターセンサを備えているため、精確かつ高速に動く製品の検収に適しています。錠剤やタブレットの品質、ブリスターパックの内容物、ラベル情報やバーコードの確認などに最適です。IP67 レートのハウジングと M12 コネクタを備えているため、NEON-1020 は過酷な産業環境でも使用することができ、湿気や汚染にも強くできています。パワフルなクアッドコアコンピューティングと FPGA イメージの前処理機能を備えた NEON-1020 は、数々の複雑な検収を同時に実行することができます。また、オープンアーキテクチャ x86 ベースのアプリケーション対応プラットフォームですので、カスタマイズされた検収アプリケーションのプログラミングを簡易化し、新たなプログラミング言語の知識がなくても、既存の x86 ソフトウェアを使用することができます。