最新の Intel® Atom™ E3845 プロセッサ(旧 Bay Trail)を備えた Matrix MXC-2300 シリーズは、最低限の電力でずば抜けた 3D グラフィックとパワフルなメディアアクセラレーションを実現し、パフォーマンス面でもコスト面でも旧世代の Atom ベースシステムをはるかにしのぐ性能を達成しました。特長としては、独立して、またはブリッジで実行可能な Philips SJA1000 によりデュアルポート CAN の接続性が高まり、バスアーキテクチャ機能やエラー検出、自動修正や再送信機能も備えています。また、汎用産業管理向けの 16 チャンネル絶縁 DI/O を備えています。
全体的に追加された 3 PCI/PCIe 拡張スロットで、市販の各種 PCI/PCIe カードのインストールに対応。アプリケーションによる設定も簡単です。内部 PCI Express Mini Cardソケットと USIM スロットで、ワイヤレス接続などの機能にも対応します。
加えて、MXC-2300 シリーズは DisplayPort および DVI-I ポートにより 2 つの独立したディスプレイに対応しており、さらに 4 つの USB 2.0、1 つの USB 3.0 ポート、チーミング機能搭載の 2 GbE LAN ポートも備えています。
ADLINK 独自の SEMA ツールを利用すると、MXC-2300 のシステムは各段に管理しやすくなり、世界中どこででも安全にお使いいただくことができます。このため、システム活動や状態をリアルタイムで確認することができ、効率的な遠隔監視やを提供します。システムは安定したチャンネルを通して制御され、システムリソースの完全な管理と活用が行われます。
堅牢な構造、柔軟性、豊富なI/O 機能を備えた MXC-2300 は、最低限の消費電力でありながら豊富な機能を備えており、工場や設備のオートメーション、高度交通システムなど、過酷な環境での使用に耐えられるシステムに組込むことで、コスト効率を向上させることができ、非常に高い信頼を得ています。
多様な I/O による柔軟な拡張性
MXC-2300 は 3 つの PCI/PCIe 拡張スロット、1 つのMini PCIe ソケットを提供しています。いずれも迅速かつ柔軟に拡張できるよう、コンパクトなサイズとなります。1つの USB 3.0、4 つの 2.0 ポート、4 つの COM ポート、2 つの Intel® ギガビットイーサネットポート(チーミング機能)といった十分な I/O 機能により、信頼できる多様な接続性と相互操作性を提供します。
昨今の組込みコンピュータシステムは最高のパフォーマンスと省エネ性を同時に提供しなければなりません。このためには、潜在的な問題を事前に検出することのできる、適切な制御や管理ツールが必要となります。また、システムは激しい振動や衝撃、高温や低温といった過酷な環境においても、重要なアプリケーションを維持し、安定かつ継続的に稼働しなければなりません。
こうしたニーズを満たすため、システムハードウェアを監視し、パフォーマンスや状態に関する情報をタイムリーに集めることのできる、柔軟かつ精度の高いツールが必要です。ADLINK の SEMA (Smart Embedded Management Agent) はお客様、開発者、エンドユーザの皆様のために、その役割を果たしましす。TTM(製品化までの時間)や TCO(総所有コスト)は、競争力のある製品を作り出すうえで非常に重要な概念です。TTMと TCOを的確に組み合わせることができれば、確実かつ信頼できる製造の基盤を作ることができます。これを成し遂げるため、ADLINK のすべての新しい COM(コンピュータオンモジュール)と SBC(シングルボードコンピュータ)には、SEMA 対応の BMC(ボードマネジメントコントローラ)に備わりました。
もともと電源逐次開閉機構のために設計された BMC が、長年をかけて様々な新機能を搭載し、進化したものです。システムのスナップショットを取得するため供給電流を測定