2020年6月9日 – エッジコンピューティングのグローバルリーダーであるADLINK Technologyは、インテル社と共同で、高度なロボットアプリケーション向けのリアルタイムROS 2ロボットコントローラ、ROScube-Iをリリースしました。
ADLINKのROScube-Iシリーズは、Intel® Xeon® E、第9世代のIntel® Core™ i7/i3、第8世代のIntel® Core™ i5プロセッサを採用したROS 2対応のロボットコントローラで、広範なセンサおよびアクチュエータに対応した高度なI/O接続性を備えており、ロボットアプリケーションの多様なニーズに対応しています。ROScube-Iは、Intel® VPUカードに加え、AIのアルゴリズムやインタフェースの計算に役立つ「Intel® Distribution of OpenVINO™」ツールキットを同梱した、機能やパフォーマンスの拡張に便利な拡張ボックスに対応しています。
ROScube-Iに基づくロボットシステムは、ADLINKのNeuron SDKによってサポートされています。これは、自律移動ロボット(AMR)などの専門的なロボットアプリケーション用に特別に設計されたプラットフォームです。新しくリリースされたROS 2 Foxy Fitzroy(コード名 "foxy")により、Neuron SDKご利用のお客様は、長期サポート(LTS)と、ROScube向けのADLINKの品質保証サービスをご利用いただけます。
ROScube-Iシリーズの特長:
- ROS 2の開発に対応した高機能のx86-64メインストリーム構造
- 広範なデバイスの接続に対応した高度なI/O接続性
- 環境センサー(CAN、GPIO、COM)に対応したリアルタイムI/O
- ソフトウェアコンポーネントとデバイス間の通信を可能にするリアルタイムなミドルウェア
- 重要なミッションの安全な実行を可能にするハイパーバイザーに対応
- ロック付きUSBポートで堅牢で安全な接続を確保
- VxWorksなどのRTOSにオプションで対応
便利な( Intel® Core™、Celeron®、Atom®プロセッサ搭載の)ROScube-IスターターキットまたはROScube Pico開発キットを使えば、アルゴリズムを短時間でプロトタイプした後、ADLINKのROS 2対応高速開発キットNeuronBotに直ちにデプロイしてデモンストレーションできます。これにより、オペレーションの意思決定を最適化するためのAIモデルの迅速な改善およびビジョン・データの収集が可能となります。NeuronBotは強力なオープンソースのROSライブラリおよびパッケージを利用できるADLINKのNeuron SDKにも対応しています。
ROScube-Iスターターキットの特長:
- 多様なI/Oインタフェースに対応した組込みボード
- アクセラレーテッドAI コンピューティングに対応したMXMグラフィックモジュール
- ROS/ROS 2互換
- OpenVINO™対応
ROScube Pico開発キットの特長:
- Raspberry Pi 40ピンGPIO互換
- 多様なROSオープンソースアプリケーションを用意
- SMARCフォームファクタを採用したコンパクトなサイズ
NeuronBotの特長:
- ビジョン、コントロール、AI、モーションモジュール統合
- ロボット高速開発設計
- 強力なオープンソースのROSライブラリおよびパッケージに対応
- OpenVINO™対応
インテル社のセールス・マーケティング・コミュニケーション部門担当副社長で、インダストリアル・ソリューション・セールス担当統括マネージャーでもあるRené Torres(ルネ・トーレス)氏はこうコメントしています。「インダストリー4.0の拡大で、エッジコンピューティングやAIで武装したロボティクスはインテリジェンスに磨きがかかり、自律型工場への歩みを強めるだろう。インテルは、ダイナミックな製造環境向けの高度なエッジAI分析機能により既存のロボティクスソリューションを強化できるにように設計された、市場をリードする革新的なロボットコントローラのROScubeをADLINK社と共同で開発できたことをうれしく思う。インテルアーキテクチャ(IA)、Intel Iris Graphics、Movidius、OpenVINOといったテクノロジーを採用したROScubeを使えば、多数のAMRを結ぶリアルタイム通信による高いレベルのパフォーマンスとコラボレーションが可能となる。」
ADLINKのアドバンスド・ロボティクス・プラットフォーム・グループの責任者であるRyan Chen(ライアン・チェン)はこうコメントしています。「ADLINKはインテル社と密接に提携して、エッジコンピューティングにAI(人工知能)を導入してきた。新しいROScube-Iのリリースで、ロボットメーカーはAIベースのアプリケーションをこれまで以上に迅速かつ簡単に開発およびデプロイできるようになったので、お客様は業種を問わず、経営効率を最適化し、ビジネスバリューを拡大できる。ADLINKでは、ハードウェアおよびソフトウェア統合ソリューションとしてROScube-IスターターキットおよびROScube Pico開発キットの開発にも成功した。両シリーズは、ADLINKのNeuronBot上でユーザーのモデルのエッジデプロイメントを容易にすることによって、AIの価値に気づく理想的な出発点をユーザーに提供する。こうしたアプローチは、同じソフトウェアプラットフォームを使って産業要件に対応するよう拡張できるが、必要に応じてより強力なハードウェア上にデプロイできる。これにより、ADLINKの広範なロボットソリューションを使ってデプロイメントを瞬時にスタートさせられるだけでなく、デプロイメント時にハードウェアソリューションを選択できるようになるので、お客様には将来を見据えた究極の柔軟性が提供される。」
ADLINKのロボットソリューションの詳細については、以下のWebサイトを参照してください: https://www.adlinktech.com/jp/ROS2-Solution
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インテル社について
インテル(ナスダック: INTC)は業界のリーダーで、グローバルな進歩と豊かな生活を実現し、世界を変革するテクノロジーを生み出しています。インテルはムーアの法則をヒントに、お客様の最も困難な課題の克服に役立つ半導体の設計および製造技術の向上を目指した努力を続けています。また、クラウド、ネットワーク、エッジといったあらゆる種類のコンピューティング・デバイスにインテリジェンスを埋め込むことにより、ビジネスや社会を向上させるデータの潜在能力を解放します。インテルの革新的技術の詳細については、newsroom.intel.comおよびintel.comを参照してください。
ADLINKについて
ADLINKはエッジコンピューティングのグルーバルリーダーです。ADLINKの理念は、AIで人、場所、物を結ぶことで、社会や産業界にポジティブな変化をもたらすことです。ADLINKの製品には、堅牢なボード、リアルタイムのデータ収集ソリューション、AIoT向けアプリケーションが含まれています。ADLINKは製造、通信、ヘルスケア、軍事、エネルギー、インフォテイメント、交通といった多数の垂直市場に製品やサービスを提供しています。
また、「Intel® IoT Solutions Alliance」のプレミアメンバー、NVIDIAのパートナーであるだけでなく、Eclipse、OCP、OMG、ROS2 TSCといった規格の策定に参与しています。ADLINKの製品は、世界中の流通ネットワークを通して、5大陸40ヶ国以上で販売されています。さらに、ISO-9001、ISO-14001、ISO-13485、TL9000認証を取得済みで、TAIEX(台湾証券取引市場)の上場企業(株式銘柄コード:6166)の1つです。
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