2020年3月5日 – エッジコンピューティングのグローバルリーダーであるADLINK Technologyから、産業用ハードウェアプラットフォームの開発者向けに設計されたIndustrial-Pi (I-Pi) SMARC (Smart Mobility ARChitecture) 開発キットが発表されました。ADLINKのI-Pi SMARC開発キットは開発者に低コストのプラットフォームを提供します。使用する産業用SMARCモジュールはADLINKの変更管理プロセスのサポートを受けられるので、開発者たちは職場や自宅において周辺装置やセンサーで試して、新製品のプロトタイプバージョンを開発できます。同開発キットは、プロトタイピングに一般的に使用されていても、通常な産業用ソリューションにそのまま『流用』できないArduinoやRaspberryのPi (Rpi) プラットフォームの産業仕様の代替品となります。
ADLINKのI-Pi SMARC開発キットには、I-Piキャリアボード、LEC-PX30 SMARCモジュール、電源、USBプログラミングケーブル、Linux OSインストール済みのSDメモリ、キットの保護およびアクセスに優れた透明アクリルケースが同梱されています。同キットはソフトウェアの円滑な開発に役立つよう、いずれもIntel社のMRAAと呼ばれるHAL(Hardware Abstraction Layer)とUPM(Useful Packages and Modules)と呼ばれるソフトウェアリポジトリに対応しています。オペレーティングシステムのカーネルはHALにより、ハードウェアの細部ではなく、ハードウェア全体に対応できるようになるので、カーネルモードのコードを様々なハードウェアプラットフォームで実行する場合の変更がわずか、または不要になります。MRAAは異なるセンサーのピンに接続するロジックを簡略化し、ArduinoおよびRPiプラットフォーム、C++、Python、JavaScript、Javaに対応しています。UPMはArduinoやRPiプラットフォームでも使用できる多くの一般的なセンサーやアクチュエータ向けのソフトウェア・ドライバを提供します。
ADLINKのSMARCおよびQ7生産ライン責任者のヘンリー・パーマンティエ(Henri Parmentier)はこうコメントしています。「ADLINKのI-Pi SMARC開発キットは様々な開発シーンに対応している。ArduinoやRPiプラットフォームを使用してプロトタイプを作成してきた開発者はキットのエコシステムやライブラリを活用して、自分の設計環境を長期的で、かつリビジョンコントロールされた産業レベルの生産環境に迅速かつ手軽に移行できる。」
ハードウェア部品はエンドユーザーに通知されずに変更されることがあるので、商業用プラットフォームでの開発では、ライフサイクルの管理も問題になります。一方、ADLINKのSMARCモジュールの部品やプロセスの変更は、変更の少なくとも6ヶ月前に業界では通例のECN(設計変更通知)やPCN(プロセス変更通知)で予告されます。ADLINKのモジュールは、10年の部品保有、アフターサービスおよび返品保証(RMA)、製品の品質に問題が生じた場合の報告と解決方法の開示にも対応しています。ADLINKのIndustrial-Pi (I-Pi) SMARCの詳細については、https://ipi.wiki/ を参照してください。
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ADLINKについて
ADLINKはエッジコンピューティングのグルーバルリーダーです。ADLINKの理念は、AIで人、場所、物を結ぶことで、社会や産業界にポジティブな変化をもたらすことです。ADLINKの製品には、高耐久性ボード、リアルタイムのデータ収集ソリューション、AIoT向けアプリケーションが含まれています。ADLINKは製造、通信、ヘルスケア、軍事、エネルギー、インフォテイメント、交通といった多数の垂直市場に製品やサービスを提供しています。
また、「Intel® IoT Solutions Alliance」のプレミアメンバー、NVIDIAのパートナーであるだけでなく、Eclipse、OCP、OMG、ROS-Iといった規格の策定に参与しています。さらに、ISO-9001、ISO-14001、ISO-13485、TL9000認証を取得済みで、TAIEX(台湾証券取引市場)の上場企業(株式銘柄コード:6166)の1つです。
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