ADLINK の Motionnet 製品は、複数の単軸を使ったモーションアプリケーションにおいて、コスト効率が高く、複雑な配線を排除した簡易的な構成をシステムインテグレータに提供します。ダイレクトプラグインモジュールという新たなコンセプトにより、従来のターミナルボード接続と比べて必要なスペースと配線が大幅に削減されました。
モジュールをサーボドライバに接続したあとは、LAN ケーブルを使ってモジュール同士のシリアル接続を行うだけで完了です。異なるサーボドライバを Motionnet バスに並べて接続すると、モーション制御構成は PCI ボードソリューションよりもずっとシンプルになります。Motionnet バスは最大 64 の単軸モジュールに対応可能です。各モジュールの動作を一定のスピードで連続して実行できるため、リニア加速/減速、S 字曲線加速/減速などが可能なほか、決められた位置への位置決め操作、原点復帰操作などが可能です。各ノードのデータ転送は時間決定性です(20 Mbps で 15.1 µs)。最高速度は 64 軸接続時に最大 0.97 ms のサイクル時間です。接続デバイスの台数が少ないほど、データ転送速度は速くなります。