ADLINK の PCI-9812、PCI-9810、PCI-9812A は、4 チャンネル、10/12 ビット、20 MS/s 同時サンプリングアナログ入力カードです。高速アナログ入力チャンネルはシングルエンドで、ハードウェアプログラミング可能な入力範囲は ±1 V、±5 V、および入力インピーダンスは 50 Ω、1.25 k Ω、および 15 M Ω となります。オンボード 32 K サンプル A/D FIFO はバッファ可能なため、データ処理量は 100 Mbytes/s 以下となり、FIFO は一時的な A/D サンプルバッファとして機能します。データロスはほとんどありません。4 つのチャンネルが 20 MS/s で同時に稼働すると、各サンプルが 2 バイトを生成し、結果 160 Mbyes/s(4 チャンネル * 20 M * 2 バイト)の処理量となります。このため、PCI バスのピーク 132 Mbyte/s 帯域幅を上回ります。データロスを防ぐため、32 K サンプル FIFO がサンプルカウントの限度となります。フルサンプリングレートでより大きなサンプル量が必要な場合は、PCI-9812A がストレージ用に 128 K サンプル A/D FIFO に対応しています。
オンボードの 40 MHz タイムベースに加え、外部タイムベースを正弦波またはデジタルフォームで追加することができます。PCI-9810 および PCI-9812 も、外部デジタルトリガおよびプログラム可能なアナログトリガに対応しています。このため、複数カードの変換開始ポイントは外部イベントに合わせて同期することができます。トリガモードにはソフトウェアトリガ、プレトリガ、ポストトリガ、中トリガ、遅延トリガなどが含まれ、こうした高速デバイスの性能を最大限に活用することができます。ADLINK の PCI-9812、PCI-9810、9812A は、コスト効率の高い、信頼できるデータ収集機能を提供します。振動テスト、イメージデジタイズ、超音波計測、生物医学研究、ATE、その他のハイエンドな産業、科学、防衛用途に理想的です。