SMARC(スマートモビリティ構造)は低電力、低コスト、高性能を必要とするアプリケーションをターゲットとした、多様かつ小型サイズのコンピュータモジュールの定義です。このモジュールは通常、タブレットコンピュータやスマートフォンなどで使われているタイプと似た ARM 構造の SOC を使用します。タブレット用の X86 デバイスや、その他の RISC CPU などの低電力 SOC や CPU も使用することができます。モジュールの最大電力は通常、6W 以下です。
モジュールはポータブルまたはステーショナリー組込型システムの一部として使われます。さらに、DRAM、ブートフラッシュ、電源シーケンス、CPU 電源、GBE およびシングルチャンネル LVDS ディスプレイ送信器などのコア CPU や付随する基盤がモジュールに接続されます。モジュールはアプリケーション別のキャリアボードとともに使われます。キャリアボードには、オーディオコーデック、タッチコントローラ、ワイヤレスデバイスなどが搭載されています。モジュラーを使用することで、拡張やアップグレードに優れ、販売までの時間を短縮できるとともに、低コスト、低電力、小サイズを実現します。
SEMA Cloud 機能搭載の ADLINK LEC-BTS コンピュータ・オン・モジュールは、IoT(モノのインターネット)にすぐに適用できます。LEC-BTS は従来の産業デバイスやその他の IoT システムをクラウドに接続し、これらのデバイスからローデータを抽出することができます。一部のデータはローカル保存、一部のデータはクラウドに送ってさらに分析するなど、柔軟に対応できます。こうした分析結果は企業の意思決定などに役立つ重要な情報を提供することができるため、ビジネスチャンスの拡大にもつながります。
低消耗電力の特長を強調するため、ADLINK は SMARC 製品を LEC(低エネルギーコンピュータ・オン・モジュール)シリーズと名付けました。