ADLINK aTCA-9710 は、デュアル 12 コア Intel® Xeon® プロセッサ E5-2658 v3、Intel® C612 チップセット、最大 256GB までの DDR4 8 チャンネルメモリ、400W 電源システムを搭載した高性能な AdvancedTCA® (ATCA) です。接続性に優れ、4 つの 40GbE ファブリックインタフェース、デュアル GbE ベースインタフェース、デュアルフロントパネル 10GbE 出力ポート、フロントパネルのデュアル COM、USB 2.0 ポート、フロントパネル VGA コネクタなどが搭載されています。オンボード SATA コネクタは最大 256GB の mSATA をサポートし、オプションの RTM (aTCAR9700) は 6 つの 10GbE SFP+ ポート、およびホットスワップ対応SATA ベイを搭載し、ネットワークやストレージニーズに対応しています。
aTCA-9710 の放熱ソリューション(VRM ヒートシンクを含む)は過酷な操作環境でも安定した機能性を提供し、NEBS レベル 3 規格に準拠します(設計のみ)。aTCA-9710 の頑丈な計算能力と信頼性は、通信機器メーカー (TEM) やネットワーク機器業者 (NEP) による次世代の通信ネットワークのインフラ構築といった高度なニーズも満たしています。
産業用コンピュータがクラウドベースのソリューションへと移行するなかで、すべての企業や組織にとって、省電力というポイントは極めて重要な課題となっています。弊社は省エネを目指した企業努力のすえ、環境にやさしく、コストを抑えた製品開発に成功しました。ADLINK はエコ・コンピューティングを実現させるため、最新のADLINK x86 ボードの消費電量を効果的に監視し、管理することのできる総合的なソフトウェアパッケージの EPMA (組込式パワーマネージメント機能)を開発しました。
ADLINK EPMA によりADLINK サーバの上限電力を設定し、ラック密度を最適化することができるため、ラック内の電力を予算内に収めることができます。電源や放熱などに関するトラブルが発生した場合、EPMA ソフトウェアがサーバの消費電力を的確に抑え、サービスの稼働性を最大限に伸ばすことができます。EPMA はさらに ADLINK のサーバ基盤から電源や温度に関するデータを集めるインタフェースを提供します。このため、データ分析のための情報を提供することができ、サーバ設備の電源や冷却機能の改善に役立ちます。
EPMA は Intel® ノード・マネージャーテクノロジーと的確なハードウェア設計、高度な BIOS/IPMI ファームウェアを駆使し、ユーザーのニーズに基づくパワーマネジメント機能を実現します。電源ポリシーを設定し、有効にすると、EPMA はあらかじめ設定された期間において平均消耗電力や温度の記録を取り、BIOS が提供する方法で予算に見合う電力の使用を制限します。制限時間内に、特定の予算に見合うよう電力を制御できなかった場合、ユーザーが定義する動作(例:警告を送信する、シャットダウンする、など)が実行されます。
EPMA は次の閉ループ制御機能を提供します。
プラットフォームの消費電力と吸気口の空気温度を監視
Intel® ノード・マネージャおよび BIOS によって消費電力をあらかじめ設定された予算内に確保
予算制限ないに収まらない場合のためにあらかじめ対処法を設定
外部管理ソフトウェアポーリングのために設定イベントを保存
EPMA についての詳細